※大人の方へ
こどもの国では原則動植物の採集は禁止です。それは将来いつまでも子どもが自然に接することができるようにするためです。そのため、子どもがその成長過程で必要な体験をすること、虫捕りをしたり、木の実ひろいをしたり、草花遊びをすることをのぞき、いかなる理由であれ園内での動植物の採集は固くお断りいたします。心ない行為が未来の子どもから自然に接する機会を収奪しているということを自覚してください。
イベント「春をてんぷらで味わおう」は毎年4月に行っています。7種類の野草をてんぷらにして春の息吹を体に取とり入れます。開催日時につきましてはイベントカレンダーで告知します。
まずは野草を探しに行きます。講師から食べられる野草の特徴を教えてもらい、野草を摘みます。見分けのつかないものもあるので、自分ではっきり区別できるものだけ選んで採集します。
採集した野草を種類ごとに分けます。他のものが混ざっていないかチェックします。
みんなで交代しながら、てんぷらにして味わいます。いつもみんなびっくりすくらいよく食べるので、あげるのが追いつきません。
てんぷらのころもは薄めにします。かるく塩をつけていただきます。
草もちなどでおなじみの野草です。とてもよいかおりがします。やわらかい葉をてんぷらにします。ヨモギのてんぷらは、どちらかといえば大人に人気があります。
ピンク色がかった花が咲きます。食べるところは花が咲く前のつぼみの部分で、重たそうにつぼみを下に向けているのを採ります。てんぷらにすると草のにおいの中にほんのり甘みがあります。
こどもの国の野原一面にカントウタンポポが咲きます。外国からやってきたセイヨウタンポポもありますが、街の中に比べて自然が残るこども国では、日本産のカントウタンポポの方がはるかにたくさん咲いています。カントウタンポポとセイヨウタンポポの違いは、花を包んでいる緑色の部分(総包片)が反り返っていればセイヨウタンポポで、反り返っていなければカントウタンポポです。花の部分をてんぷらにして食べますが、甘みがあり、子どもに大人気です。
十薬ともいわれ、昔から薬として使われてきました。とても強い独特なにおいがあります。このにおいが平気な人、ダメな人がいますが、平気な人にはドクダミのてんぷらはたまらなくおいしく感じられるようです。葉をてんぷらにします。
お店で売られているものはとっても大きいのですが、ノブキはもっと小柄で、特にこの時期のフキはそれほど大きくありません。それでもてんぷらにするには大きいので、なるべく小さな葉を選んで集めます。
秋の七草の一つで、とても大きくなるつる植物です。地面からいっぱい毛がはえた新芽を出します。この新芽の部分を摘んで、てんぷらにします。大人に人気です。
新芽の部分を摘んで、てんぷらにします。シュウ酸という成分が含まれ、生のまま茎をかじると酸っぱく、スカンポとも呼ばれます。地方によっては昔は塩をふって子どものおやつがわりにかじっていたところもあるようです。茎の皮をむいて塩漬けしたものを塩抜きすると、酸味がなくなり、炒め物などにするとシナチクのような歯触りでとてもおいしくいただけます。