こどもの国にすむ昆虫の種類は数え切れません。それぞれ昆虫ごとに好む場所が違い、エサも違い、見られる時期も違います。主な昆虫が好む場所を紹介します。本物の昆虫に触れてみよう。
【周辺を雑木林に囲まれた草地】
白鳥湖のドラム缶いかだの奥にトイレがあり、その脇の階段を登ると草地が広がります。草地にはバッタのエサとなるイネ科の草が多く生えていて、6月頃から秋にかけて、たくさんのバッタが見られます。
【ショウリョウバッタ】
【雑木林の中を通る外周道路】
7月から9月にかけて6種類のセミが見られます。セミは幼虫も成虫も木にストローのような口を刺して樹液を吸います。なのでたくさん木がある雑木林を好みます。セミの種類によって好む木が異なります。
【アブラゼミ】
【白鳥湖ドラム缶いかだ付近】
トンボの幼虫はヤゴと呼ばれ、水の中で暮らし、成長します。そのためトンボがすむ環境には水辺が必要です。種類によって池や川など、好む水辺が異なります。
【白鳥湖の上を飛ぶギンヤンマ】
【児童センター奥の畑、ハーブなどの花が咲く】
チョウの仲間は花の蜜を求めて花がたくさん咲いている場所にやってきます。児童センター奥の畑には緑のボランティアが手入れをしているハーブ園があり、春から秋にかけて色々な花が咲きます。花の蜜を求めてやってくるチョウやハナバチ、それを食べようとするカマキリなどもやってきます。
【ラベンダーで蜜を吸うアゲハチョウ】
【ドラム缶いかだから外周道路への小径】
ビジターセンターを拠点とし、白鳥湖のドラム缶いかだ奥にかけてのエリアは昆虫に出会うための最適な場所です。草地、雑木林、水辺の3つの環境が合わさるこの場所では、様々な昆虫に出会うことができます。
【児童センター奥の温室周辺】
児童センター奥の畑や、温室前の小さな池や、周辺の草地など環境に変化があり、様々な昆虫が見られます。
【はす池】
せせらぎから小さなトンネルをくぐり出た先は雑木林に囲まれた静かな空間です。はす池には特大のオオアメンボ、朝早く行くと羽化したばかりのトンボが見られます。タイコウチやミズカマキリが見つかることもあります。
準備を整えて、昆虫のいる場所に出かけても、そう簡単に昆虫を捕まえられる訳ではありません。本当に初めての人は、草地でバッタを捕まえることからはじめるのがオススメです。ただし、日当たりの良い草地では熱中症にならないよう十分に気をつけましょう。飛んでいるトンボやチョウを捕まえられるようになるには、虫捕りあみを上手に使いこなさなければならず、練習が必要です。虫捕り名人になるには一筋縄では行かないのです。
捕まえた昆虫を家に持ち帰って飼ってみたいと思う人も多いでしょう。でも多くの場合、とても飼育は難しいです。昆虫の種類ごとに好む環境が異なり、人間が心地よいと感じる環境は好きではありません。エサも種類ごとに違います。それを用意できたとしても、何かの理由でエサを食べてくれない場合もあります。当然毎日面倒をみてあげなければすぐに死んでしまいます。捕まえた昆虫を観察したら、最後は元いた場所に逃がしてあげましょう。