時期:2月中旬~3月中旬
場所:うめばやし尾根沿い、じどうセンター前
黄色く細いリボンの様な4枚の花びらが特徴です。名前には豊年満作の意味が込められています。
時期:1月下旬~2月中旬
場所:つばきのもり
マンサクによく似ていますが、中国原産で一回り大きな花をつけます。開花時期はマンサクよりも早めです。
花の時期:3月中旬~4月上旬
実の時期:9~10月
場所:ちゅうおうひろば、ポニーぼくじょう、こどもどうぶつえん、さくらづつみ尾根など
サクラよりも一足早く春の訪れを伝えてくれる花です。田打ち桜ともよばれ、昔は開花を農作業をはじめる目安にしたとも言われます。冬のあいだ花芽はふさふさした緑色のコートを着ていますが、花が咲く時にそれを脱ぎ捨てるので、花の下の地面にはそれがたくさん落ちています。名前は実の形が握りこぶしに似ているためという説があります。
実は、緑色のうちはよくカメムシが汁を吸いに集まっています。乾燥してくると中から赤い種が出てきます。写真は赤い種がちょっとだけ姿を見せはじめたところです。これを少し引っ張ると、白いひも状のものがでてきて、ぶらーんぶらーんブランコになります。
時期:3月中旬~4月上旬
場所:外周道路ほか
3、4メートルの落葉低木で外周道路などで多く見られます。花の時期はわりと長く、まだ雑木林がモノトーンの3月中旬にそっと春を運んでくるように黄色い花を咲かせ、サクラが見ごろを迎える4月上旬ごろまで楽しむことができます。釣鐘状の小さな花をぶどうの房の様にたくさん垂れ下げます。染料に使われる五倍子(ヌルデの葉にアブラムシが寄生してできる虫コブ)の代用品としてこの木の実が使われたことから、木五倍子と名前がつけられたとされています。
花の時期:2~4月
実の時期:5~6月
場所:外周道路ほか
スイカズラ科の落葉低木で、大きくても3メートルほどです。外周道路にある木の中では春にいち早く花を咲かせます。 ラッパ状に開いたピンク色の小さな花は見過ごしてしまいがちです。ウグイスの鳴き始める時期に咲くことから、名前がついたようです。緑が濃くなる頃には小さな赤い実をつけます。
時期:3月中旬~4月中旬
場所:外周道路ほか
春の野に すみれ摘みにと 来し我ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける(山部赤人)
スミレは万葉集にもうたわれ、食用にも利用されていました。こどもの国では10種類ほどのスミレの仲間が見られます。最も多く見られるのはタチツボスミレで外周道路に多く、時に雑木林の地面一面を覆うように咲く光景に出会うことがあります。さくらづつみからじてんしゃのりば周辺にかけてはコスミレが多くなります。コスミレは紫色のものから白色のものまで変異が多いのですが、園内では白っぽいものの方が目立ちます。アカネスミレは数は少ないものの、園内全域に分布します。
時期:2月~5月上旬
場所:うめばやし、さくらづつみなど園内全域
まだ寒い2月のよく晴れた日、カントウタンポポが早くも咲いているのを見つけることがあります。一足早く春を見つけたみたいで、なんだかうれしくなります。3月まではところどころにぽつりぽつりと見られる程度ですが、4月には一面を黄色に染め上げることも。都心部ではすっかりセイヨウタンポポにとってかわられてしまいましたが、こどもの国では在来種のカントウタンポポが優勢です。
時期:4月上旬~下旬
場所:外周道路
名前は稚児(赤ちゃん)の様に小さいという意味でつけられました。ほんとうに小さなユリの仲間でその脇を通り過ぎても多くの人が気づかないようです。正面入口から時計回りに外周道路を進み、番号標識202までの間の道脇に大きな群落を形成している場所があります。
時期:4月中旬
場所:うめばやし南側斜面
スプリングエフェメラル、春の妖精に例えられる植物のひとつ。春まだ他の草に覆われないうちに花を咲かせ、夏前には地上部が枯れて翌年の春まで休眠します。うめばやしの坂道を外周道路に向かって登って行く途中、右斜面に群落が見られます。花には誕生したばかりのキリギリスの幼虫が乗っかっていることも。
時期:4月中旬~下旬
場所:外周道路ほか
アイスキャンディーのような花穂をつけます。サクラには見えませんが名前の通りサクラに近い種で、花のひとつひとつはサクラの花によく似ています。杏仁豆腐の様なよい香りがあり、つぼみを塩漬にしたものは杏仁子とよばれ、新潟などでは珍重されるそうです。
花の時期:4月上旬~中旬
実の時期:10月
場所:内周道路106~ビジターセンター周辺、おんしつ前など
北アメリカ原産のミズキ科の落葉樹です。大正時代に東京から贈られたサクラの返礼としてワシントンからハナミズキが贈られたのが日本に植えられるようになった始まりです。秋には赤い実をつけます。
時期:4月上旬~中旬
場所:つばきのもり
香椿は中国原産でセンダン科の落葉樹で、外周道路からつばきのもりを見ると、花の様にも思える鮮やかな赤い若葉の木が目立ちます。赤く見えるのはモミジの紅葉と同じでアントシアニンという色素が関係しています。アントシアニンにはまだ未熟な若葉を強い日差しから守る作用があります。4月下旬には、緑色になります。
時期:4月中旬~下旬
場所:つりばし周辺、さくらづつみなど
花が塔の様に幾重にも重なっている姿を、平安時代の貴族の女性の装束に見立てて、この名前があります。シソ科キランソウ属の野に咲く植物で、同じ仲間のキランソウと交配したジュウニキランソウも見られます。また、同じく仲間のツクバキンモンソウは外周道路で見られます。