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植物はるはな(2)

ふりがな

オオデマリ

オオデマリ

時期じき:4月下旬げつげじゅん~5月中旬がつちゅうじゅん
場所ばしょ:つばきのもりした、テニスコートまえ

 おしべやめしべがほとんどなく、たねをつくれないかたちばかりのはなで、装飾花そうしょくかといわれます。ちいさなはなあつまって手毬てまりのようなので別名べつめいテマリバナ。きはじめは黄緑色きみどりいろ次第しだい白色しろいろ変化へんかします。日本にほん自生じせいするケナシヤブデマリの園芸えんげい品種ひんしゅとされ、たねはつくれないもののはながあまりにきれいなので人間にんげんによってやされてきました。

フジ

フジ

時期じき:4月下旬がつげじゅん~5月上旬がつじょうじゅん
場所ばしょ雑木林ぞうきばやし

 つるせい植物しょくぶつで、きついてうえのぼり、うえおおようひろがります。おおわれてひかりうばわれたとしてはまったくこまった相手あいてです。フジのはな時期じき外周道路がいしゅうどうろあるいていると、地面じめんちているったはなつけて、いていることにづくことがあります。頭上ずじょううえしたから様子ようすをうかがいることはできません。はやしひらけたところでは、とおくにフジのはなられることもあります。

ハンカチノキ

ハンカチノキ

時期じき:4月下旬がつげじゅん~5月上旬がつじょうじゅん
場所ばしょ:バーベキューじょううえ広場ひろば

 しろいハンカチをたくさんつりげたような姿すがたをしています。 はなびらにえる部分ぶぶんは、総苞そうほうばれる部分ぶぶんで、変化へんかしたものです。はじめは黄緑色きみどりいろですがやがてしろくなります。本当ほんとうはなは2まいのハンカチのあいだにあるまる部分ぶぶんです。中国南西部ちゅうごくなんせいぶ高地原産こうちげんさん落葉高木らくようこうぼくで、おおきくなると20mほどにもなるそうですが、こどものくにのものはそれほどたかくありません。

トチノキ

トチノキ

トチノキの

トチの実

はな時期じき:4月下旬がつげじゅん~5月中旬がつちゅうじゅん
時期じき:9がつ
場所ばしょ:りょくいんひろば

 30センチくらいのしろとうよう花穂かすいをつけます。おおきく、おおきく、花穂かすいおおきく目立めだちます。トチノキのはな昆虫こんちゅうにはとても魅力的みりょくてきようで、ハチやアブ、カミキリムシなどのコウチュウの仲間なかままでやってきておおにぎわいです。ちかづくとはなからよいかおりがただよってきます。小学校しょうがっこう教科書きょうかしょ登場とうじょうするモチモチのとはトチノキのことで、もちやせんべいなどに利用りようされますが、そのままではべられずしっかりアクきをする必要ひつようがあります。縄文時代じょうもんじだいから食料しょくりょうとして利用りようされていました。

ホオノキ

ホオノキ

時期じき:4月下旬がつげじゅん~6月上旬がつじょうじゅん
場所ばしょ雑木林ぞうきばやし

 ひとかおかくれてしまうほどのおおきなっぱをしていますが、はなけずおとらずおおきくて、日本にほん植物しょくぶつなかでは最大級さいだいきゅうです。はな甘酸あまずっぱいつよかおりをただよわせていて、いろいろな昆虫こんちゅうおとずれます。地上ちじょう最初さいしょあらわれたはなはモクレン植物しょくぶつで、ホオノキなどはその特徴とくちょういでいます。園内えんないでは雑木林ぞうきばやしない普通ふつうられますが、うえたか位置いちくので間近まぢかにその姿すがた観察かんさつするのは大変たいへんです。やがいすいじじょうまえにあるがわりと観察かんさつしやすいです。

アマドコロ

アマドコロ

時期じき:4月下旬がつげじゅん~5月中旬がつちゅうじゅん
場所ばしょ外周道路がいしゅうどうろほか

 キジカクシ植物しょくぶつで、地下茎ちかけいあまみがあることからこの名前なまえがあります。この時期じき外周道路がいしゅうどうろにはアマドコロとよく植物しょくぶつがいくつかられます。ホウチャクソウ(イヌサフラン)はアマドコロにくらべてはやく4がつき、外周道路がいしゅうどろ沿いたるところでられます。ミヤマナルコユリ(キジカクシ)は5~6がつられ、アマドコロがくきした一直線いっちょくせんはなをつけるのにたいし、ミヤマナルコユリのはな左右さゆうわかれてしたにつきます。ナルコユリ(キジカクシ)はほそく、はなのつきかたはアマドコロとていて、5~6がつられます。

ホウチャクソウ

ホウチャクソウ

ミヤマナルコユリ

ミヤマナルコユリ

ナルコユリ

ナルコユリ

マムシグサ

マムシグサ

時期じき:4月下旬がつげじゅん~5月下旬がつげじゅん
場所ばしょ外周道路がいしゅうどうろほか

 くき模様もようなどがマムシのようだということでこのがあります。サトイモ有毒ゆうどくです。成長すせいちょうるにつれ無性むせい→オス→メスと変化へんかするとても不思議ふしぎ性質せいしつがあります。

ミズキ

ミズキ

時期じき:5がつ
場所ばしょ雑木林ぞうきばやし

 雑木林ぞうきばやし普通ふつうられる落葉高木らくようこうぼくです。みずげるちからがとてもつよく、たおしたあとかぶからてくるというので水木みずきという名前みずきになったといわれています。おな仲間なかまのクマノミズキは1かげつおそ6がつおなようはなかせます。

タツナミソウ

タツナミソウ

オカタツナミソウ

オカタチナミソウ

時期じき:5月上旬がつじょうじゅん中旬ちゅうじゅん
場所ばしょ外周道路がいしゅうどうろほか

 はな様子ようすせるなみのようなところから立浪草たつなみそうという名前なまえがつけられました。ナマズがくちをあけたようなかたちはなが、何段なんだんもかさなってきれいな花穂かすいをつくります。はな口元くちもとしろ模様もよう泡立あわだなみのようにえます。おな仲間なかまのオカタツナミソウはあまりたらないはやしふちこのみ、タツナミソウにくらべてややおそ時期じき野草園やそうえん周辺しゅうへんることができます。

ポプラの綿毛わたげ

ポプラの綿毛

時期じき:5月上旬がつじょうじゅん中旬ちゅうじゅん
場所ばしょ牧場前ぼくじょうまえ内周道路ないしゅうどうろ

 はじめてひとはヒツジのばされてもっているのかとおもうかもしれません。でもそれは、周辺しゅうへんにあるポプラがばした綿毛わたげつきのたねなのです。綿毛わたげつきのたねかぜせてとおくにやろうと工夫くふうをしているのです。牧場前ぼくじょうまえ内周道路ないしゅうどうろにあるのはきたアメリカ原産げんさんのカロリナポプラで、まわりのくらべてとてもたかいです。

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ

はな時期じき:5月上旬がつじょうじゅん
場所ばしょ:じどうセンターおく、つばきのもり

 モクセイ落葉高木らくようこうぼく。あまりみかけない名前なまえがわからなかったため別名べつめい「なんじゃもんじゃ」とばれます。日本にほんでは対馬つしまやの木曽川きそがわなどかぎられた地域ちいきにしか自生じせいせず、これらの地域ちいき天然記念物てんねんきねんぶつとして指定していされている場合ばあいがあります。プロペラのように細長ほそながくてしろはなかせます。つばきのもり中程なかほどには大木たいぼくがあり、はな時期じき外周道路がいしゅうどうろからえる姿すがた見事みごと一言ひとことです。

エゴノキ

エゴノキ

エゴノキのとヤマガラ

エゴノキの実

はな時期じき:5月上旬がつじょうじゅん中旬ちゅうじゅん
時期じき:9がつ
場所ばしょ雑木林ぞうきばやし

 はな時期外周道路がいしゅうどうろあるいていると、地面じめんしろほしようはなびらがちているのをつけて、ふとうえ見上みあげるとエゴノキがいていることにづきます。じつはサポニンという有毒成分ゆうどくせいぶんふくみ、をつぶして泡立あわだてるとシャボンだまつくることができます。野鳥やちょうのヤマガラはエゴノキのたね大好だいすきで、ふゆのそばでっていればかならずとってよいほど地面じめんちているたねひろいにたヤマガラをることができます。