【ジョウビタキ(オス)】
雪の日でも元気。スズメサイズの小型の野鳥ですが、秋に大陸から海を越えて日本に渡り、オスもメスも単独で縄張りを作って冬を過ごします。
雑木林の木々が葉を落としている冬は、バードウォッチングをはじめるのにとてもよい季節です。北国から海を渡ってきて冬を過ごす野鳥も見られ、自分で野鳥を見つけて種類の区別ができるようになると、まだ見たことのない野鳥を探しに何度でも出かけたくなることでしょう。
寒い季節ですので、十分防寒対策をして、野外で活動できる服装で出かけましょう。帽子や手袋なども忘れずに。また、倍率が8~10倍でコンパクトな双眼鏡や、ポケット図鑑などがあると観察する時に役に立ちます。また、初心者向けに園内で見られる野鳥46種類を紹介している「冬の野鳥ガイド」を正面入口などで無料で配布しています。こどもの国で観察する際にご利用ください。
【梅とメジロ】
せわしく鳴きながら梅の花から花へと移動していきます。
野鳥を探すときは、目ではなく、耳をたよりに探します。森の中で静かにしていると、周辺のいろいろな音が聞こえてきます。その中から野鳥の鳴き声を聞き分けましょう。幸いなことに、野鳥は良く鳴き声を出します。また、くちばしで木をたたく音、エサを探して落ち葉をかき分ける音などにも気づくでしょう。
【アオジ】
内周道路沿いの地面でも普通にエサを探している様子が見られる冬鳥ですが、臆病なので人の気配がするとすぐに茂みや植え込みなどに隠れてしまいます。
野鳥の鳴き声が聞こえたら、静かにじっとして、なるべく野鳥を驚かさないようにしましょう。野鳥は人の気配に敏感です。特に注目されるのを嫌がります。人が自分の存在に気づいていないと思っている時はすぐ近くでエサを探したりもしますが、見られていると感じた瞬間、さっと逃げて隠れてしまいます。野鳥の声が聞こえてもすぐにそちらに注目したりせず、座るなどなるべく姿勢を低くして、静かに観察してみましょう。すごく距離が遠い場合は別にして、なるべくこちらからは近づかないようにした方が良く観察できます。
カメラで写真を撮りたいと考えている方もいるでしょう。野鳥は三脚などの長いものや大きいレンズなどは嫌がります。カメラを振り回して野鳥を追いかけても警戒されるばかりでうまく写真は撮れません。野鳥を驚かせないように工夫をしましょう。
【さえずるウグイス】 鳴き声は知らない人がいないくらい有名で、決して珍しい訳ではないけれど、なかなか人前で姿を見せてくれない野鳥です。春になると胸を大きく膨らまして「ホーホケキョ」とさえずります。
「聞きなし」とは鳥の鳴き声を人間の言葉に置き換えたもので、有名なのがウグイスの「ホーホケキョ」(「法華経」は仏教の経典)です。聞いた野鳥の鳴き声は自分なりに「チュンチュン」「ケケケ」などと音にして覚えておくと良いでしょう。うまく当てはまる言葉があればなお結構です。図鑑にも鳴き声が載っていますが、実際聞いたものと印象が違う場合が多く、自分なりの音で覚えた方が忘れません。
【カワセミ】
一年を通して白鳥湖で見られます。宝石のヒスイに例えられるほど美しい野鳥です。
野鳥はその種類によって、雑木林、水辺、草地など、それぞれ好む環境が異なります。もし、出会いたい野鳥がいるならば、どの環境を好んで生活しているのかを調べておくと良いでしょう。
【ウソ】
こどもの国では数年に一度見られる年があります。
冬が来るたびに、見られる野鳥の種類は少しずつ違います。ある年の冬に出会えた野鳥に、次の冬も同じ様に出会えるとは限らない場合も多く、また今までに出会ったことのない野鳥が見られることもあります。そのような出会いがあるのもバードウォッチングの魅力です。
【ルリビタキ(オス)】
冬をこどもの国で過ごすルリビタキは決して少ない数ではありません。オスもメスも単独で縄張りを作って暮らし、藪の多い場所を好みます。メスや若いオスはオリーブ色をしていて、きれいな青色をしたオスのルリビタキにはなかなか出会えないのですが、バードウォッチングを始めたからには、一度は出会いたい野鳥です。
「こどもの国で見られる野鳥」のページではこどもの国の職員が今までに出会ったことのある野鳥を紹介しています。
毎年1月下旬に「冬の野鳥かんさつ会」を行っています。講師の方から野鳥の特徴や生態などのお話を聞きながら、園内を歩いて野鳥を観察します。詳しい日程などは「イベントカレンダー」でご確認ください。