【写真左】は「自然スタンプビンゴ」。シートのマスにいろいろなスタンプを押して完成させます。園内の自然や遊び場などの絵がスタンプになっていて、季節に合わせて用意した約40種類の中から、16種類を選んで押すので、一人ひとり違ったビンゴシートが作れます。【写真右上】は秋用の「あっきのみ!ビンゴ」、【右下】夏用の「たんけんビンゴ」。
こどもの国のビンゴ遊びは、もともと自然観察に遊び要素を取り入れようと始めたもので、現在までにいろいろなバージョンに発展しています。ビンゴシートに描かれているものを探しながら園内を散策すれば、何度も来たことのある場所でも新しい発見に出会います。いつもは歩くのを嫌がる子どもも、探すことに夢中になって楽しく散策することができます。イベントの開催日についてはイベントカレンダーで確認してください。
夢中になって楽しめるビンゴ遊びですが、だれでも簡単にオリジナルのビンゴシートを作ることができます。最低限必要なものは紙と鉛筆です。手描きで作るビンゴシートも素敵です。
まずは何マスのビンゴを作るか決めます。作りやすいのは次の3種類です。
もっとマスを多くしてもよいですが、探すものが多くなるにつれて難しくなっていきます。遊ぶ時間が短い場合や探す内容が難しい場合はマスの数を少なめにし、じっくり時間をかけて探したり簡単に見つかるものが多い場合はマスの数を多めにします。
マスの中にはイラストなど入れられるとよいのですが、文字だけでも大丈夫です。ビンゴを行う季節や場所、どのような人が行うのかなどによって、ビンゴのマスに何を指定するかを決めます。はじめはマスを空欄にし、別にいくつかの候補をリストにしておいて、ビンゴを始める前にリストから選んで書き入れてもらってもよいです。その場合、一人ひとりそれぞれ専用のビンゴシートができあがります。
マスに指定するものは、どんなものでも構いません。ですが「スズメ」「すべりだい」「時計塔」「カマキリ」など、具体的な生き物や施設の名前を入れてしまうと難しくなってしまいます。代わりに「きれいな花」「おおきな木」「ちいさな虫」「ながい葉っぱ」など、抽象的なものを多くすると、比較的簡単で、どこの場所でも遊べそうなビンゴシートになります。
【具体例】
(見る)
「大きな○○」「小さな○○」「ながい○○」「ほそい○○」「あながあいた○○」など
(聞く)
「とりの鳴き声」「鳴いているむし」「風の音」「遠くから聞こえる音」「笑い声」「大きな音」「小さな音」など
(におう)
「においのするもの」「あまいにおい」「へんなにおい」「おいしそうなにおい」など
(さわりごこち)
「あたたかいもの」「つめたいもの」「やわらかいもの」「かたいもの」など
(擬態語)
「とげとげしたもの」「つるつしたもの」「ごつごつしたもの」「ざらざらしたもの」「ぺらぺらしたもの」など
(色)
「赤い木の実」「黄色い落ち葉」「緑の枝」「青い鳥」「茶色のもの」「黒いもの」「白いもの」など
(ひと工夫)
「たからものにしたいもの」「みんなにじまんしたいもの」「夏らしいもの」「プレゼントしたいもの」「ほっこりするもの」「たのしそうなもの」など
テーマごとのビンゴを作るのもおすすめです。例えば昆虫をテーマにして「トンボのなかま」「バッタのなかま」「テントウムシのなかま」などを探します。昆虫の種名など具体的なものを入れると難しくなりすぎるので、簡単にしたい場合は「飛んでいる虫」「歩いている虫」「いっぱいいる虫」「葉っぱの上にいる虫」など、抽象的なものを指定しましょう。他にも春夏秋冬、山、海、鳥、動物園、学校、町の中など、いろいろなテーマごとにビンゴを作ると面白いです。
学校やグループ、家族やお友達同士でビンゴを行った場合は、みんなでどんなものを見つけたのか分かち合ってみましょう。例えば同じ「とげとげしたも」「やわらかいもの」「たからものにしたいもの」でも、人によって違うものが見つかっているはずです。見せあいっこするのも楽しく、今まで気づかなかった自然を発見することができるでしょう。