セミのぬけがら調査結果とセミの産卵【夏休み自由研究】
2005年から毎年夏にセミのぬけがら調査を行っています。今回で17回目の調査となります。お盆の時期にしては珍しく雨続きの天気で、ぬけがら調査をするには最悪のコンディションで、14日はなんとか調査できましたが、15日はどしゃぶりでできませんでした。なんとか調査をした14日も、先週の台風の雨と強風、当日も降り続いた雨のせいで、ぬけがらの多くが地面に落ちてしまっているため、木の枝や草の葉よりも、地面を探しました。
このイベントに申し込みいただいた皆様、いろいろご協力いただき大変ありがとうございました。
今回(令和3年、2021年)の記録は下記のとおりです。
調査日:
8/14(土)親子9組
8/15(日)はげしい雨で調査できず
- ニイニイゼミ 1こ(※)
- ヒグラシ 11こ
- アブラゼミ 141こ
- ミンミンゼミ 6こ
- ツクツクボウシ 4こ
- クマゼミ 0こ
※毎年見つかっているニイニイゼミのぬけがらは、雨という悪条件の中での調査のため、調査ができた14日には見つかりませんでした。補足で15日の午後雨が少し弱まったところで、職員でニイニイゼミのぬけがらを探して1つ見つけ、記録に加えました(↓の動画で確認してください)。
2005年から毎年、ニイニイゼミ、ヒグラシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクツクボウシの5種類は記録されていて、いつ発見されてもおかしくないと思われるクマゼミのぬけがらは現在まで1度も見つかっていません。こどもの国から数キロ離れた公園などでは確認されているようなので、いつ見つかってもおかしくないのですが、不思議と今まで見つかっていません。
ところで、8月中旬になるとアブラゼミのメスが木の幹の低い場所にとまって産卵しているのをあちこちで見かけるようになります。とても簡単に見つけられるのですが、みなさんは木の低いところにとまっているセミが産卵しているとは思っていないので、気づきません。おどろかさないようにそっと近づけば産卵の様子を観察することができます。
アブラゼミやミンミンゼミの卵はそのまま冬を越し、翌年の梅雨の時期に幼虫になって土の中に潜ります。数年間かけて成長した後、夏の夜に土から出てきて、木や草に登り羽化をしてセミになります。
自然のことを調べるのに、セミのぬけがら調査は割と取り組みやすいものだと思いますが、ほかの昆虫も環境の変化にとても敏感です。いろいろな昆虫を通して自然について学んでみましょう。
セミについてもっとくわしく知りたい方は↓↓↓
セミの種類と一生(しぜんのページ)
セミのぬけがら調査ガイド(しぜんのページ)
※追記
2020年のセミのぬけがら調査の記録をミスで消去してしまい、正確な数字がわからなくなってしまいました。もしどこかにメモしている方がいらっしゃいましたら、お手数ですがこどもの国宮下まで連絡いただけると助かります。
※2021/8/23追記
昨年の記録を送っていただいた方、大変ありがとうございました。調査記録として大切にさせていただきます。